英語でインプットした内容が記憶に残らない原因と対策

こんにちは、実務翻訳者のぴぴおです。

ニューロン(神経細胞)

 

英語で物を読んだり聞いたりしたときに、内容は理解したつもりなのに記憶に残らない、ということはありませんか。

そうした傾向はおそらく、リーディングよりもリスニングの方が顕著だと思います。

理解できなければ記憶に残らないのは当然ですが、理解したはずのに日本語の場合と比べて記憶に残らないのはなぜなのか、自分なりに考えてみました。

なぜ記憶に残らないのか

ある程度、英語ができる人は、英語を読んだり聞いたりしたときに文の頭から理解していこうとします。そして文の切れ目ごとに内容をつかみ、文構造を把握し、「うん、理解できてる」と思うわけです。

例えば、次のような文があるとしましょう。

Yesterday, I presented a report on what beetles eat and how they live, which I had prepared with a friend I had met for the first time during the summer vacation, to a great number of adults from all over town in a large hall.

(僕は昨日、夏休みに初めて会った友達と一緒に作成したカブトムシの食べ物と生態に関するレポートを、町中から集まった大勢の大人たちに大きなホールで発表した。)

これを聞いたとき、ある程度英語ができる人は、

Yesterday, I presented a report(昨日、僕はレポートを発表した)/ on what beetles eat and how they live,(カブトムシが何を食べ、どう生きているのかについて)/ which I had prepared with a friend(友達と一緒に作成した)/ I had met for the first time during the summer vacation,(夏休みに初めて会った)/ to a great number of adults from all over town(町中から集まった大勢の大人たちに)/ in a large hall(大きなホールで)

・・・と文法を解析して、フレーズごとに的確に意味を理解します。そして話を理解したと思うわけです。

ここに実は大きな落とし穴があります。

最後まで話を聞いたときに、最初の方の部分(例えば I presented a report)の内容をもう忘れてしまっているのです。したがって、「町中から集まった大勢の大人たちに大きなホールで」に当たる内容が頭に入っていても、何が起こったのかよく分からなくなってしまうのです。

ニワトリではあるまいし、そんなわずか数秒前のことを忘れるか!と思うかもしれませんが、リスニングの内容が記憶に残らない人はおそらく忘れています。

つまり、語彙の把握ができ、文法の解析ができても、実は内容が少なくとも完全には頭に入っていないのです。もやもやとしか頭に入っていないので、当然記憶には残りません。

私は研究者ではないのでエビデンスを示せるわけではありませんが、自分の感触として、外国語での情報のインプットでは、母国語の場合に比べて短期記憶の容量が小さくなります。

文法解析や語彙の意味探しなどに伴う脳の負担が母国語の場合よりも大きくなるため、記憶する余裕が脳になくなってしまうのかもしれません。

短期記憶の容量を増やすには

この問題を解決する方法としてはまず、語彙力や文法解析能力を高めて、言語処理における脳の負担を減らすことが考えられます。

しかしこれは「語学力そのものを高めろ」というのに等しく、一筋縄では行きません。

もう一つの方法としては、英語の短期記憶能力を高めることが考えられます。これはどうすれば実現できるでしょうか。

まだ仮説にすぎないのですが、文章の書き写し、いわゆる「写経」をやると、この能力が高められると考えています。

日本語で「写経」を行う場合を想像してみてください。文章をある程度で区切って記憶し、それを書き写すというプロセスになるので、短期記憶力が使われることが分かるでしょう。区切りが長いほど効率的に書き写すことができますが、正確に記憶するのが難しくなります。

英語でも、この作業を継続的に行えば、短期記憶力が徐々に鍛えられて記憶容量が増えていくと思われます。テキストを見る回数ができるだけ少なくなるように頑張ってみましょう。

同様の作業をオーラル(リスニング/スピーキング)で行うとすれば、リピーティングになるでしょう。シャドーイングのように聞いた音声に重ねて発音していくのではなく、文や節の区切りでいったん止めて、そこまで聞いた音声を自分で再現するのです。当然、見ながら確認できる写経よりも、こちらの方が難易度は高くなります。

いずれの方法も、アウトプット(ライティング/スピーキング)の能力向上にもつながると思います。

成果を数値化するのは難しいのですが、続けていれば体感として能力の向上が感じられると思います。

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